3.気持ちが伝わる招待状の送り方・返し方【例文付き】
先生へ感謝が伝わる招待状の書き方
恩師に向けた招待状を書く際のポイントは、次の通りです。
- ビジネス文書を参考にする(頭語と結語、時候の挨拶、安否を尋ねる言葉)
- 学校生活における感謝の気持ちを入れる)
- 謝恩会への誘いの言葉を入れる
- 日時や場所を記載(紙面に余裕があれば、地図を載せておくと親切)
- 背景を華やかにしたり、イラストや写真を用いたりと、受け取った先生が楽しくなるようなデザインを心掛ける(デザインから印刷まで一括で行ってくれるサービスを利用すると、簡単で便利)
- 先生の好みに合わせた便箋を選び、手書きを選ぶ方法も
- 封筒に入れ、返信ハガキを同封すると丁寧な印象
- 親しい恩師であれば、メールでの連絡もOK
- 幼稚園や保育園、小・中学校、高校、大学と、それぞれ送る時期は多少変わるものの、開催日時が決定したら早めに送るとベター
保護者から先生へ招待状を送るケース
謝恩会のご案内
拝啓
薫梅の候 先生方におかれましてはますますご清栄のことと心よりお慶び申し上げます。
入学時よりお世話になってまいりましたが、3月をもちまして子どもたちが無事に卒業する運びとなりました。 これもひとえにご指導・ご鞭撻をいただきました先生方のおかげと、心より感謝申し上げます。 つきましては、先生方をお招きし、PTA主催にて、下記の通り謝恩の会を開きたいと存じます。
何かと慌ただしくご多忙の時期に恐縮ではございますが、ぜひともご出席賜りますようお願い申し上げます。
敬具
お世話になった生徒から、先生へ招待状を送る場合の文例
謝恩会のご案内
拝啓
春暖の候、先生におかれましては益々ご壮健のこととお慶び申し上げます。
さて、私たち◯◯回生も3月◯◯日をもちまして卒業する運びとなりました。 これもひとえにご指導いただいた先生のお蔭と心より感謝申し上げます。
つきましては、ささやかではございますが、先生をお招きして謝恩会を開催したく存じます。 時節柄ご多忙のことと存じますが、ぜひご出席賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
敬具
保護者宛てに送る招待状のポイント
保護者から保護者(同じ立場)に向けた招待状を書く際のポイントは、次の通りです。
- ビジネス文書を参考にする(頭語と結語、時候の挨拶、安否を尋ねる言葉)
- 保護者同士、保護者から生徒へ送る際は封筒に入れなくてよい。往復ハガキでも可。
- 礼儀正しい文章を作成する
- 読み手が出席したくなるように、共感を求める表現も可能
保護者から保護者へ向けた招待状の例
梅花の候、皆様におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 さて、子どもたちの卒業を目前に控え、慌ただしくなってまいりました。 長いようで短かった小学校生活も間もなく終わろうとしています。
つきましては、お世話になった先生方をお招きし謝恩会の開催を予定しております。 先生方と共に心に残るひと時を過ごしたいと思います。
お忙しい中とは存じますが、万障お繰り合わせの上、お出かけくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
敬具
大学や専門学校などで、学生から学生へ向けた招待状の例
謝恩会のご案内
拝啓
梅花の候、皆様におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて、卒業を控えた慌ただしい時期ではございますが、これまでにお世話になった先生方をお招きし、 卒業生と共に行う謝恩会を下記の通り予定しております。
ぜひとも万障お繰り合わせの上、ご参加くださいますようお願い申し上げます。
敬具
失礼にならない不参加の連絡方法とは
せっかくの謝恩会ですが、どうしても都合がつかないケースも出てくるものです。 いただいた招待状に対し、失礼なく不参加の連絡をする方法を紹介します。
- 表の宛名の「行」を二重線で消し横に「様」と書き加える
- 「御出席」を二重線で消す
- 「御欠席」の「御」のみを二重線で消す
- 「御住所」の「御」のみを二重線で消し、下に住所を書く
- 「御芳名」の「御芳」のみを二重線で消し、下に名前を書く
さらに、返信ハガキの左空欄には、欠席の理由と幹事をねぎらう文章、出席できず残念であるといった内容を記載します。 慶事に水を差してしまう理由の場合はぼかして書いて構いません。 欠席連絡だけではありませんが、会場の予約や準備があるため、 招待状を受け取ってから2、3日以内に返送するようにしましょう。
全員参加が基本の場合
幼稚園・保育園など、卒園式の後に謝恩会が行われる場合は、全員参加が基本です。 やむを得ない理由で欠席する場合は、直接幹事に事情を話しておきましょう。 慶事に水を差してしまう理由の場合は「家庭の事情で」など、ぼかして伝えると失礼がありません。 また、あらかじめ園の先生にメッセージを伝えておいたり、当日言葉を書いたメモを代読してもらうようお願いしたりしてもよいでしょう。